体験レッスンの流れ

  1. あいさつ・自己紹介
    名前、職業、住んでいるところなど簡単に
  2. 生徒の勉強したいことの確認
    日本語で困っていること
    希望内容
    テキストの使用について
    目標
    宿題は必要か
  3. 自己紹介レッスン
  4. スケジュールと場所の確認
    月に5時間までスケジュールが合うか確認
  5. 連絡方法確認
    メール、ラインなど一番連絡が取りやすい方法を決める
    変更やキャンセルについての取り決め(いつまでに、どのように)
  6. 次回予定の確認

※1・3はレベルに関わらずできるだけ日本語で行ってください。
2・4・5は初級レベルの生徒には英語を使っても大丈夫です。

初心者~初級の自己紹介レッスン例

レッスン手順例

  1. 先生がモデルの通り自分の自己紹介をゆっくり言う
  2. 生徒が聞き取れたことがあるか確認
  3. 先生の自己紹介を説明しながら再度確認
  4. 文型「AはBです」を導入して生徒の自己紹介文を作る
  5. 生徒の自己紹介
  6. 時間があれば、疑問文「AはBですか。」「はい。Bです。」「いいえ、Bじゃ(では)ありません。」を導入して、自己紹介文やその他の語彙を使って練習

モデル自己紹介文

はじめまして。
わたしは、  (名前)  です。
(わたしは)  (国)    人です。
(わたしは)  (仕事)  です。
どうぞよろしくお願いします。  

※この他、家族、趣味、住んでいるところなども生徒さんのレベルに合わせて追加してください。

文法

  • 「AはBです。」
  • 「AはBですか。」 「はい、Bです。」 「いいえ、Bじゃ(では)ありません。」

【文型・文法のポイント】

  1. 名詞は活用がないので、どのテキストでも名詞文(文末が名詞で終わるもの)から教えることが多い。
    (動詞は「食べます」→「食べたい」のように形が変わるが、名詞はその言葉自体の形が変わらないので、学習者が勉強しやすいため、最初に教える文型として取り上げられることが多い。)
  2. 「A  は  B」の形で、A  についての説明(紹介など)をすることができる。
  3. 「は」は助詞。名詞の後ろに付き、文の主題となる。主題とは、話し手、聞き手双方の共通の話題としてとりあげているということ。(今からこのことについて話します、ということ。「は」の前の名詞がテーマで、後ろがその名詞についての説明。) 例)日本は山がたくさんある国です。

【教える時のポイント】

  • 自己紹介、他己紹介の場面で練習する。(「私は」「こちらは/彼女は」など主題を変える)
  • あまり「私」を連発しすぎると、自己主張が強い印象を与えるので、通常は「私」を省略することが 多い。(最初は文型の習得のために「私」を入れるが、省略形も教える)
  • 発音が「ha」にならないよう注意が必要。(「watashiha」と発音してしまう間違いが多い)
  • 第三者の名前には「さん」をつけるが、学習者は自分の名前にも「さん」をつけることがあるので違いを押さえる。
  • 文末に、「~です。」を付けない生徒の場合、「~です。」が必要な会話では必ず言えるように直す。

中級~上級の自己紹介レッスン例

レッスン手順例

  1. 下記自己紹介例に沿って先生が自己紹介をする
  2. 自己紹介をすると伝え、内容を少し考えてもらう
  3. 自己紹介をしてもらう
  4. 文法の間違いを訂正、より適切な語彙や表現を教える(生徒にメモを取らせる)
  5. 再度、自己紹介をしてもらう

自己紹介例

  1. あいさつ・名前・国を言う
    ~からまいりました
    日本に来て  年になります
    ~と呼んでください。
  2. 仕事や専門について話す
    ~で~について研究しています。
    ~で~として働いています。
  3. 日本に来たきっかけを話す
    ~のをきっかけに、~ようになりました。
    ~と思い、~。
  4. 自分の性格や長所について話す
    (語彙の例) 明るい、活発、おおらか、まじめ、我慢強い、前向き、行動力がある、責任感が強い、協調性がある、社交的、立ち直りが早い、恥ずかしがりや、おしゃべり、おとなしい、など
  5. 将来の夢やこれからしたいことについて話す
    ~ので、~と思っています。

※上記以外にも、生徒さんに合わせて様々な表現や語彙を導入してください。

【教えるときのポイント】

  • 自己紹介でよく使われる疑問詞を、一度整理してあげると、その後の練習もスムーズに進む。
  • 「お国」の「お」は接頭辞。聞き手や第三者に関するものにつけ、聞き手への敬意を表す。尋ねる場合は「お」をつけなくても通常問題ない。(「国はどちらですか」でも失礼ではない)
  • 「お」は和語、「ご」は漢語につくことが多い。(「お名前」 「ご氏名」「お仕事」「ご職業」「お生まれ」「ご出身」)ただし、日常生活によく使う言葉は漢語でも「お」がつくことが多い。(お食事、お掃除、お料理など。)
  • 「金」「酒」などの言葉は「お金」「お酒」として教えた方がいい。(「お」をつけなければ失礼になる場面が多いので、常に付けるようにしたほうがよい。)
  • 「会社はどちらですか」の答えは、「ABC(社名)です」「栄(場所)です」2 通りある。普通は、まず社名を聞いて、その後で場所を聞くことが多い。「会社はどちらですか」→「ABC です」→「どちらにありますか」→「栄です」
  • 「私のお国は~」と、自分のことにも「お」をつけてしまうことがある。反対に相手に質問するときに「国は何ですか」と質問してしまうことがある。

会話のレッスンで使える質問(参考)

<会話レッスンのコツ>

初めは先生が質問をして生徒に会話の練習をさせてあげてください。生徒が話そうとしているときは話せるまでゆっくり待ってあげるのがコツです。慣れてきたら、生徒に質問の仕方を教えて、生徒が聞きたいことを自由に質問できるようにしてあげるのも良いでしょう。

  • 先生は聞き役に回りできる限り生徒のしゃべる機会を増やしましょう。
  • 相手と同じ言葉を使ってみましょう。
  • 別の言葉で言い換えてみましょう。
  • 間違えてもスルーせずチャレンジを褒めてあげましょう。
  • 正しい言い方を練習しましょう。
  • 先回覚えたことを復習しましょう。

日本語について

  • 今一番日本語を使うのはいつですか?
  • 日本語で難しいところは何ですか。

仕事について

  • 子供の時、どんな仕事をしたかったですか?
  • 将来、どんな仕事をしたいですか?

休みについて

  • 休みの日は何をしていますか?
  • 次の長い休みに何をしたいですか?

旅行について

  • 最近どこかに旅行に行きましたか?
  • いつか行きたいところはどこですか?