2021年4〜9月の位置づけ
2020年後半から2021年3月までは、コロナ禍の影響を受け、紙教材や電話・テキストによる支援を中心に活動を継続しました。2021年4〜9月は、その経験を踏まえ、農家にとってより参加しやすい研修方法を探り直した期間です。
当初はオンライン研修を試みましたが、農家の年齢層、通信環境、ビデオ通話の経験不足などが障壁となり、参加が十分に伸びませんでした。そのため、感染対策を取りながら、少人数対面研修へ切り替えることになりました。
主な実績
この期間には、研修方式を現地の実情に合わせて変更し、農家の学びと実践を前に進めました。野菜種子と有機肥料の配布により、家庭菜園や野菜栽培の取り組みがさらに広がりました。
新しい事業戦略の再導入
2021年4〜9月には、コロナ禍で変更された事業戦略を、改めて農家に分かりやすく伝えることが重要になりました。現地では、これまでの苗木配布や紙教材に加え、今後どのように野菜栽培やデモファームを進めるかを確認する必要がありました。
農家が事業の方向性を理解し、実際の農地で取り組みを続けられるよう、現地の状況に合わせた説明と研修が進められました。

Zoom研修の課題
コロナ禍の中で、当初はZoomを使った研修も試みられました。しかし、農家の中にはビデオ通話に慣れていない人も多く、通信環境や機器の問題もあり、十分な参加にはつながりませんでした。
オンライン研修は感染対策としては有効ですが、参加者の環境に合わなければ実際の学びにはつながりにくくなります。この経験から、現地の農家にとって無理なく参加できる方法を選ぶことの大切さが明らかになりました。

少人数対面研修への変更
Zoom研修の課題を受けて、研修は1回あたり最大5人程度の少人数対面研修へ切り替えられました。感染対策を考慮しながら、農家が直接説明を聞き、質問し、内容を理解できる方法を選びました。
この変更により、9月末までに21回の研修セッションが実施され、合計102名が参加しました。農家の実情に合わせて方法を変更したことが、活動の継続につながりました。

野菜種子と有機肥料の配布
この期間には、91農家へ野菜種子と有機肥料が配布されました。野菜栽培は、農家の食料確保と日々の生活改善に直結する取り組みです。
長期的に育つ樹木や果樹だけでなく、比較的短期間で収穫できる野菜を組み合わせることで、農家は自家消費や販売の機会を得ることができます。また、有機肥料を使うことで、地域内の資源を活かした循環型農業にもつながります。



農家の実践につながる研修
少人数研修では、農家がただ話を聞くだけでなく、自分の農地でどのように実践するかを考えられることが大切でした。苗木、野菜種子、有機肥料をどのように使うか、家庭菜園をどのように管理するか、農地の中で作物をどう組み合わせるかが重要なテーマでした。
アグロフォレストリーは、農家ごとの農地条件や生活状況に合わせて進める必要があります。そのため、少人数での対面研修は、参加者の質問に答えやすく、実践につながりやすい方法でした。

国内ユースインターン活動
現地スタディーツアーが難しい状況の中で、日本国内ではユースインターンによる環境活動が進められました。若者がフィリピンの台風被害、アグロフォレストリー、気候変動、国際協力について学び、発信する機会を作りました。
この活動は、単に現地支援を行うだけでなく、日本の若者が環境問題を自分ごととして考えるきっかけにもなりました。コロナ禍によって現地訪問はできませんでしたが、オンラインや国内活動を通じて、学びと参加の機会をつなげました。

2021年4〜9月の活動の流れ
この期間は、オンライン研修の課題を踏まえ、農家が参加しやすい研修方法へ切り替え、野菜栽培の実践を広げた時期でした。
研修方法を見直す
Zoom研修を試みましたが、農家の参加が伸びず、現地の状況に合わせた方法を検討しました。
少人数対面研修へ変更する
感染対策をしながら、最大5人程度の少人数研修を実施しました。
種子と有機肥料を配布する
91農家へ野菜種子と有機肥料を配布し、家庭菜園と野菜栽培を支援しました。
ユース活動を継続する
国内インターン活動を通じて、若者向けの環境教育と発信を進めました。
2021年4〜9月の活動写真
この期間の写真では、少人数研修、野菜栽培、有機肥料の活用、国内ユース活動など、コロナ禍の中でも形を変えて継続した活動を見ることができます。



2021年後半への展開
2021年4〜9月に実施した少人数対面研修と野菜種子・有機肥料の配布により、農家の実践がさらに進みました。次の期間には、野菜栽培の広がり、野菜販売、養鶏支援、果樹・材木苗木の配布、最終成果の整理へと活動が進みます。
コロナ禍で変更を余儀なくされた活動も多くありましたが、農家の生活に近い形で支援を続けたことが、最終段階の成果につながっていきました。
期間別報告ページ
三井物産環境基金助成事業の流れを、期間別に整理しています。このページは、研修方式の転換と野菜種子配布、ユース活動をまとめたページです。
事業開始・農家調査・苗木配布
農家調査、デモファーム同定、13,000本の苗木・種子配布を紹介します。
コロナ禍での苗木配布・国内ワークショップ
紙教材による研修、12,000本の苗木配布、国内ワークショップを紹介します。
三井物産環境基金助成事業トップ
事業全体の背景、活動内容、成果をまとめた親ページです。
植樹・養鶏・野菜販売・最終成果
野菜栽培、養鶏、果樹・材木苗木の配布、野菜販売、最終成果を紹介します。
次の報告ページへ
次の報告ページでは、2021年10月から2022年3月にかけて進められた植樹、養鶏、野菜販売、最終成果について紹介します。
