日本で就職活動を行う外国人もいるかと思いますが、実はそうした外国人休職者の多くは面接で苦労します。
なぜならば、日本で行われる面接は非常に「特殊」だからです。
一体どういった点が特殊なのでしょうか?
この記事では、そんな日本の企業に就職するために覚えておきたい「面接のポイント」について解説していきたいと思います。
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面接のルールを逸脱していれば不採用の可能性が高まる
当然のことですが、日本の企業が行う面接で正解とされるルールから逸脱してしまえば、不採用になる可能性は高まります。
冒頭でも挙げた通り、日の企業で行われる面接は外国の企業とは大きく異なり「特殊」です。
つまり、事前の対策がなければなにかしらの特殊なルールに引っかかってしまい、不採用になってしまうわけです。
日本では、実力社会に変わりつつあるものの、まだまだ年功序列や終身雇用といった古くからの価値観が残っています。
「右へならえ」の意識が高い日本では、他者と違う言動や行動は「個性」ではなく、「和を乱すリスクのある人」と判断される可能性が高いのです。
日本の企業での面接のポイント
それでは、実際に日本で就職活動を行う際に知っておきたい面接のポイントを挙げていきましょう。
指定時間の10分前には到着し5分前には受付を済ませる
日本は「時間の意識」が非常に高い国です。
電車やバスといった公共機関はほとんど時間の遅れなく運行されています。
非常に時間への意識が高い国民性ゆえに、面接の指定時間もシビアに考えなければなりません。
時間ピッタリに受付を済ませるのは、外国では問題なくても日本ではNGなのです。
指定時間の10分前には到着し、5分前には受付を済ませるようにしましょう。
入室の際はドアを3回ノックし決まった掛け声を使用する
面接ルームに入室する際には、ドアを「3回」ノックし、「どうぞ」と言われてから、「失礼いたします」と返事をしてドアを開けます。
入室したら、ドアの方に向き直して静かにドアを閉め、面接官に向かってお辞儀をしながら「本日はよろしくお願いいたします」と言葉を添えます。
お辞儀は、頭だけを下げるのではなく、背筋を伸ばして30度ほど傾けます。
男性ならば手は横、女性ならば体の前で手を組み(左手が下)お辞儀をします。
着席は「どうぞ」と促されてから
入室し面接官の前に異動したとしても、すぐに座ってはいけません。
椅子の横に立ち、「本日は貴重なお時間をいただきましてありがとうございます。よろしくお願いいたします」と挨拶をします。
「どうぞ」と面接官が声を掛けたら、「失礼いたします」と言ってお辞儀をしてから腰掛けます。
この際、かばんは椅子の横に置いておくようにしましょう。
自己紹介と応募した理由は事前に考えておく
日本の面接では、ある程度面接官から聞かれる内容が決まっていたりします。
それは、「自己紹介をお願いします」と「弊社を希望した理由をお聞かせください」です。
そのため、30秒~1分ほどの自己紹介と応募した理由を事前に考えておくようにしましょう。
外国人が良く聞かれる質問の答えも準備しておく
外国人が日本の企業で面接を受けると、外国人ならではの質問をされる可能性が高いといえます。
・「なぜ日本に来ようと(住もうと)思ったのですか?」
・「いつまで日本にいる予定ですか?」
・「日本の好きなところはなんですか?」
この3つの質問の答えくらいは用意しておくと良いかもしれません。
ちなみに、こうした質問に対する答えは、正直に答えすぎると良くないケースがあります。
例えば、「なぜ日本に来ようと思ったのですか?」という質問に対して「稼げるからです」とだけ答えてしまうと、良い印象を持ってもらうことはできません。
「収入面でのメリットはもちろんですが、学べることが非常に多いと感じたからです」といったように、人間的にもビジネス的にも成長できるという内容を付け加えることで、良い印象を与えられるようになることでしょう。
退出の際は入室時よりも深いお辞儀でお礼の言葉も忘れずに
面接が終了したならば、座ったまま「本日はお時間をいただきありがとうございます」とお礼を伝えます。
立ち上がったら、椅子の横に移動しお辞儀をします。
ドアまで歩いて向かったら、面接官の方を向き「失礼します」と言葉をかけて深いお辞儀(45度程度)をします。
ドアの開閉は丁寧に行いましょう。
まとめ
今回は、日本の企業に就職するために覚えておきたい「面接のポイント」について解説してきました。
日本の企業に就職するためには、日本の企業に側に好印象を持ってもらう受け答えや行動を行わなければなりません。
すべて完璧に覚えて実践するのはなかなか難しいかもしれませんが、一通り頭の中に入れておき、当日は8割程度実践できれば十分だといえるでしょう。
実際に面接の予定がある外国人の人は、ぜひ参考にしていただければ幸いです。