【第11日目】助動詞をマスターしよう!

目次

本日のコラム

さて、今日で第11日目のe-ラーニングです。

今日は、言語を学ぶのに必要なスキルについて解説します。

語学学習には4つのスキルが必要だと言われています。
聞く、話す、読む、書く、が代表的な4つのスキルです。

 

The skills of 4+1


ここで忘れられがちなのは、語彙を覚えることです。
 
語彙を増やすと、話しやすくなります。
 
4つのスキルがなくても、語彙だけたくさん覚えている方は、単語だけでもなんとか会話が出来たりします。
また、話せなくても、相手が話した単語の意味だけを理解して、伝えたいことが分かったりします。

覚えるという作業は、誰にとってもストレスのかかることです。

これまでお伝えした、習慣の力、忘却と記憶のメカニズム、ラーニングピラミッドなどの理論を思い出し、うまく組み合わせて利用することで、苦労せずに語彙を増やしてみてください。

では、本日の学習テーマ、「助動詞」を見直しておきしましょう。

助動詞
Master auxiliary verbs!

助動詞

助動詞とは、その名の通り、動詞を助ける言葉です。英語では主語の後に来ますが、意味だけなら日本語の助動詞と少し違います。

助動詞の語順や意味

助動詞が英文に入る語順は、主語+助動詞+動詞の原形である。

英語の助動詞の中で中位に位置するものは以下の通りです。
 

will ~でしょう

would I would like ~ Would you ~ Would you like ~ などの形で出てきます。

can ~できる

could ~できたcan の過去形)

may ~してもよい、~かもしれない

shall Shall I ~ Shall we ~ の形でのみ出てきます。

should ~すべきだshall の過去形)

この単語は、どちらかというと「~すべき」というような柔らかい表現で使われます。

must ~しなければならない、~にちがいない

英文の中に助動詞がある場合、主語が何であれ、動詞は必ず原形になります。

そして、主語によって助動詞の形が変わることはないので、当然「s」が付くということはありません。

では、次の例文でどのように使われるのか見てみましょう。
 

私はフランス語を教えることができます。
I can teach French.

彼はむかし逆立ちをができました。
He could stand on his hands a long time ago.

あなたは明日までにその仕事を終えなければなりません。
You must finish the work by tomorrow.

助動詞の疑問文

助動詞を使った文の疑問文は、主語の前に助動詞を置くことで完成します。

私たちはここでテニスの練習をすることができますか。
Can we practice tennis here?

Yes, you can.  No, you can not (can’t または cannot).

must の場合に No で答えるには注意が必要です。

彼女は今日アメリカに出発しなければなりませんか。
Must she leave for America today?

Yes, she must.
はい、今日出発しなければなりません。

No, she doesn’t have to.
いいえ、今日出発しなくてもいいです。

No, she must not (mustn’t).
いいえ、彼女は今日出発する必要はありません(mustn’t)。

助動詞の否定文

助動詞を使った文の否定は、notという動詞が続きます。

あなたはそこへ1人で行くべきではない。
You should not (shouldn’t) go there alone.

canの否定短縮形はcan’tとcannot、canの過去形はcouldで、これにもnotがつきます。

私たちはその質問に答えることができませんでした。
We could not (couldn’t) answer the question.

あなたたちはその話を信じてはいけません。
You must not (mustn’t) believe that story.

あなたたちはその話を信じなくてもいいです。
You don’t have to believe that story.

主語が I , you 以外の単数形の場合、doesn’t have to になります。

助動詞の関連語句

上記の助動詞と同じ意味を持つ言葉もあります。

can = be able to

will can も助動詞なので、will can となることはありません。

この場合には必ず be able to を使います。

ジョンは彼女にまた会うことができるでしょう。
John will be able to meet her again.
×John will can to meet her again.

過去形の時はbe動詞の部分を過去形にします。

彼女はとてもじょうずに踊ることができました。
She was able to dance very well.
=
She could dance very well.

must = have to

この場合、will mustを使うことができないので、have toが必ず使われます。

マイクとボクはその会議に参加しなければならないでしょう。
Mike and I will have to join the meeting.
×Tom and I will must join the meeting.

主語がIやyou以外の単数形の場合は、willを使う必要はありません。

彼女はすぐに決断しなければなりません。
She has to decide at once.

イメージで覚えよう!助動詞は動詞を助ける言葉なので、英文が過去形でも未来形でも、動詞はそのままにして、助手(助動詞)に頑張ってもらいましょう。

例文で覚える助動詞

can、couldの用法

canやcouldは、能力・可能性・許可などを表現します。

 couldはcanの過去形で、直説法と仮定法やていねいな表現に使わ
 ---------------------------
 れます。

 1.can + 原形動詞

   能力とか可能性を表現します。「~できる」

 2.could + 原形動詞

  (1) 直説法で
     過去の能力「~できた」

  (2) 過去の間接話法で

     should、wouldと同じく、間接話法で主節の動詞が過去
     のときは、時制の一致の原則で、canのかわりにcouldを
     使います。

     He said that he could not work in my office.

  (3) 仮定法の構文で

     現在・過去の能力に反したことを仮想する場合、現在で
     は「could + 原形動詞」、過去では「could have +
     過去分詞」を使う。

     If I could do it, it would be nice.
     今私にできることがあれば、いいのですが



【 canを使った表現 】

 1.can’t help ~ ing

  「~せずにはいられない」や「~するしか仕方がない」という
  ことを表現します。

  <主語+can’t help+動詞のingの形>
  もしくは、
  <主語+can’t help but+動詞の原形>

 <例文>

  I can’t help laughing.

  笑わずにはいられない。


 2.cannot ~ too …

  「いくら~してもしすぎることはない」ということを表現しま
   す。

 <例文>

  I cannot encourage him with praise too much.

  私は、彼をいくらほめても、ほめすぎることはない。

  encourage 励ます 元気づける

  praise ほめる、賞賛する


may / might

may と might もいずれも、「~かもしれない」という「推測」
 を表現します。

 1.may

  「~かもしれない」と推測をあらわしたり「~してもよい」と
  許可を表現します。

  <主語+may+動詞の原形>になります。

  特に、 May I ~ ? 「~してよろしいですか」の表現はよく使
  われます。

  <例文>

  You may go now.
  もう帰っていいですよ

  It may be true.
  本当かもしれない

  It may rain tomorrow.
  明日は雨になるかもしれない。

  I may be wrong.
  私が間違っているかもしれない。

  May I see your passport?
  パスポートを拝見してよろしいでしょうか?

  なお、「May I ~ ?」 は、 相手に許可を求めて 
  「 Shall I ~ ? 」は、相手に提案をします。

 2.might

  might は may の過去形です。許可や推測の表現としても使います。

  一般的に、might の許可は may よりも丁寧になります。

  また、推測は「ひょっとして~かもしれない」と may よりも
  実現の可能性が低いことをあらわします。

  <主語+might+動詞の原形>になります。

have to / must

have to と must も、どちらも「~しなければならない」という
 意味です。

 1.have to

  「~しなければならない」という義務やその人にとって必要な
  ことをあらわします。
  そういう意味では must よりもよく使われます。

  <主語+have (has) to+動詞の原形>

  he や she のような三人称単数が主語の場合 have は has に
  変化します。

  <例文>

  I have to go out.
  私は、外出しなければならない。

  have only to ~ では、「~しさえすればいい」という意味
  になります。

 2.must

  must も「~しなければならない」という意味になりますが、
  have to と異なるのは強制の意味が have to よりも強いとい
            ----------------
  うことです。

  また、must には have to のように過去形や未来形がありませ
  ん。must は一般的には現在のことにしか使いません。

  その他、推測で「~にちがいない」という意味もあります。
      ------------

  <例文>

  He must be very young.

  彼はとても若いのにちがいない。

shall / should

should は shall の過去形です。

 1.shall

 shall は will の代わりに使えますが、やや文語調になります。

 shallを使って「~しましょうか」と相手にたずねる表現がよく
 使われます。

 <Shall+I または we+動詞の原形>

 Shall I help you ?
(手伝いましょうか)

 <Shall we ~ ?>

 Shall we dance ?
 踊りましょうか?

 Shall we go home ?
 帰りましょうか?


 なお、shall を契約文書などで使うと「~すべき」と義務をあら
 わすことがあります。

 2.should

  「~したほうがいい」や「~するべきです」という表現になり
 ます。

 <主語+should+動詞の原形>

 You should be more punctual.
 あなたは、もっと時間を守るべきです。

 なお、ought to も should と同じように「~したほうがいい」
 という意味になりますが、 ought to は should よりも多少強制
 的意味になります。