2020年10月〜2021年3月の位置づけ
この期間は、事業開始期に配布された苗木や種子をさらに広げるとともに、コロナ禍でも農家がアグロフォレストリーへの転換を続けられるよう、支援方法を調整した時期です。
農家を集めた研修や現地訪問が難しくなったため、紙教材による学習、電話やテキストによる連絡、限られた範囲での苗木配布など、現実的に可能な形へ活動を切り替えました。また、日本国内では、現地スタディーツアーの代わりにユース向けオンラインワークショップを実施しました。
主な実績
この期間には、コロナ禍による制約の中でも、苗木配布と非対面型の支援を進めました。また、国内ではオンラインを活用した環境教育活動へと展開しました。
コロナ禍による活動変更
2020年後半は、新型コロナウイルス感染症の影響が続き、農家を集めた研修や現地訪問を通常通り行うことが難しい状況でした。
このため、事業では、予定していた研修方法を見直し、農家が個別に学べる紙教材を配布する方針へ変更しました。活動の形は変わりましたが、農家が苗木や作物の管理を続けられるよう、情報提供と連絡体制を維持しました。

12,000本の苗木配布
この期間には、合計12,000本の苗木が農家へ配布されました。苗木の配布は、農地の環境回復と、将来的な農家の収入源づくりにつながる重要な活動です。
巨大台風の被災地域では、樹木を育て直すことに長い時間がかかります。そのため、苗木配布は短期的な支援ではなく、地域の将来に向けた長期的な投資でもありました。

紙教材による研修への変更
対面研修が難しい状況の中で、農家が自分の家や農地で学べるよう、紙教材による研修へ変更しました。
紙教材は、インターネット環境やスマートフォンの利用に慣れていない農家にとっても使いやすく、家族で確認できる方法です。アグロフォレストリー、苗木管理、野菜栽培、気候変動への備えなどを、農家が自分のペースで理解できるようにすることが目的でした。

電話・テキストによる予備評価と支援
現地で大人数を集めることができない中、農家との連絡や活動状況の確認には、電話やテキストメッセージも活用されました。
苗木がきちんと植えられているか、農家が管理で困っていないか、次に必要な支援は何かを確認するため、直接会う以外の方法で農家とのつながりを保ちました。コロナ禍の中で、こうした小さな連絡の積み重ねが活動継続を支えました。
農家との連絡維持
電話やテキストを使い、移動制限下でも農家とのつながりを保ちました。
活動状況の確認
苗木や作物の管理状況を確認し、必要な支援を検討しました。
次期活動への準備
次の期間に行う少人数対面研修や種子配布につながる情報を整理しました。
国内ユース向けオンラインワークショップ
当初予定していた現地スタディーツアーは、コロナ禍により実施できませんでした。その代わりに、日本国内の若者を対象としたオンラインワークショップを実施しました。
ワークショップでは、フィリピンの台風被害、アグロフォレストリー、気候変動、SDGs、国際協力について学ぶ機会を作りました。現地に行けない状況でも、若者が環境問題を自分ごととして考えるきっかけを作ることができました。

コロナ禍で見えた課題
この期間には、コロナ禍によって事業の進め方を大きく変える必要がありました。農家を集めることができない、現地訪問が制限される、研修の進行が遅れるなど、当初計画には大きな影響がありました。
一方で、紙教材、電話・テキスト、オンラインワークショップなど、状況に合わせた方法を取り入れたことで、事業を完全に止めることなく次の段階へつなげることができました。



達成度と次期への見通し
コロナ禍の制約により、当初計画していたすべての活動を予定通りに進めることはできませんでした。そのため、この時点での達成度は限定的でしたが、苗木配布、教材配布、連絡体制、国内ユース活動を通じて、次期につながる基盤を維持しました。
次の2021年4〜9月には、Zoom研修を試みた後、農家の参加状況に合わせて少人数対面研修へ切り替え、21回の研修セッション、102名の参加、91農家への野菜種子と有機肥料の配布へと活動が進んでいきます。
2020年10月〜2021年3月の活動の流れ
この期間は、コロナ禍で活動方法を見直しながら、苗木配布、非対面支援、国内環境教育を進めた時期でした。
活動方法を見直す
対面研修や大規模な集会が難しくなり、紙教材や電話連絡を活用する方法へ変更しました。
苗木を配布する
12,000本の苗木を農家へ配布し、植林とアグロフォレストリー転換を継続しました。
農家と連絡を保つ
電話やテキストで農家の状況を確認し、次の支援につなげました。
国内ユース活動へ展開する
現地スタディーツアーの代わりに、オンラインワークショップを通じて若者向け環境教育を実施しました。
2020年10月〜2021年3月のまとめ
2020年10月〜2021年3月は、三井物産環境基金助成事業がコロナ禍に対応しながら継続された期間でした。対面活動は制限されましたが、苗木配布、紙教材、電話・テキスト支援、国内オンラインワークショップによって、事業の流れを止めずに次の段階へつなげました。
この期間の工夫は、2021年4〜9月に行われる少人数対面研修、野菜種子配布、有機肥料配布、ユースインターン活動へとつながっていきます。
期間別報告ページ
三井物産環境基金助成事業の流れを、期間別に整理しています。このページは、コロナ禍で活動方法を変更しながら継続した期間をまとめたページです。
事業開始・農家調査・苗木配布
農家調査、デモファーム同定、13,000本の苗木・種子配布を紹介します。
三井物産環境基金助成事業トップ
事業全体の背景、活動内容、成果をまとめた親ページです。
研修方式の転換・野菜種子配布
Zoom研修から少人数対面研修へ切り替え、野菜種子と有機肥料の配布を進めました。
植樹・養鶏・野菜販売・最終成果
野菜栽培、養鶏、果樹・材木苗木の配布、野菜販売、最終成果を紹介します。
次の報告ページへ
次の報告ページでは、2021年4月から9月にかけて、Zoom研修から少人数対面研修へ切り替えた経緯、21回の研修、102名の参加、91農家への野菜種子と有機肥料配布について紹介します。