【第19日目】​

本日のコラム

昨日までのコラムでは、英語と日本語の違いについて見てきました。

日本人にとって、やはり英語を学ぶと言うことは、難しいし、奥が深いと感じます。

日本語なら、結論(述語)を言う前に、さまざまな情報を入れ込んで、ニュアンスを表現している部分があります。

結論そのものよりも、周辺のディテ-ルをいかに述べるか、ということが大事です。

しかし英語では、とにかく明確に「誰が・どうする」という結論を言う必要があります。

日本人が英語を苦手と感じる理由は、英語で話す時に、あいまいなものを差し挟む余地がないから、かもしれません。

逆に、英語のような明確な言葉によるコミュニケーションを「ラクだ」と感じる人は、英会話の学習に向いていると思います。

日本人として英語を話す時の、意識の変え方の参考にしてみてください。

では、本日の学習テーマの「不定詞」を、さっそく見直していきましょう。

不定詞

What is an infinitive?

目次

不定詞

不定詞とは

不定詞とは、動詞の意味を持ちながら、名詞、形容詞、副詞の働きをする言葉です。

不定詞の形はto+動詞の原形で、この不定詞の意味の取り方がとても重要なのです。

この意味の取り方は3通りあります。

名詞的用法(~する)

私は音楽をきくことが好きです。
I like to listen to music.

「・・・音楽をきくのが・・・」としても良いでしょう。

彼の母は外国に行きたがっています。
His mother wants to go abroad.

副詞的用法(~するために)

彼らは食料を買うためによくその店に行きます。
They often go to the store to buy some food.

私は彼女に会えてうれしいです。
I am glad to see her.

ここでは「~して」という形にする必要があります。

形容詞的用法(~するための)

何か食べるものが欲しいですか。
Do you want anything to eat?

「・・・食べるための・・・」ではあまり日本語らしくありません。

彼にはやるべき仕事がたくさんある。
He has a lot of work to do.

また、「…しなければならない仕事がある…」という表現も使えます。

疑問詞を使った不定詞

疑問詞と不定詞を一緒に使うものもあり、それぞれ以下のような意味を持つ。

how to + 動詞根(どのようにすればいいのか?)

私はその歌をどう歌えばいいのかわからない。

I don’t know how to sing the song.

what to +動詞の原形 (何を   すべきか)

何を持ってきたらよいのか教えてください。
Tell me what to bring.

when to +動詞の原形 (いつ   すべきか)

彼らはそこへいつ行くべきか分かりませんでした。
They didn’t know when to go there.

where to +動詞の原形 (どこで[へ]   すべきか)

私たちはどこで練習するべきか話し合った。
We discussed where to practice.

which to 動詞の原形 (どれを   すべきか

エリックはどれを選ぶべきか考えました。
Eric thought which to choose.

その他の不定詞

動詞+目的語+to~の形で表現される不定詞を覚えよう。

動詞の部分には、次の3つがよく使われます。

目的語の部分は「人」であることが多いです。

ask~に……依頼する……


お父さんは僕に車を洗うように頼みました
My father
asked me to wash the car.

tell ~ to・・・  ~に・・・するように言う

お母さんは毎日私たちに勉強するように言います
My mother told us to study every day.

want ~ to・・・  ~に・・・してもらいたい

私はあなたに医者になってもらいたい
I want you to become a doctor.

ここで、各英文の目的語はme、us、youのいずれかです。

もちろん、目的語は「人」である必要はなく、犬や猫など、あなたの言うことを聞く動物であってもかまいません。

You must tell your dog to be quiet.
「あなたの犬に静かにするように言いなさい。」

例文で覚える不定詞

to不定詞1

to不定詞は、「to + 動詞の原形」
 (否定形は「not to +動詞の原形」)のかたちを取ります。


 1.主語の場合


 <例文>


 To use a Japanese dictionary is difficult.
 日本語の辞書を使うのはむずかしいです。

 先頭にあって主語の働きをしています。
 「It~(for-) to ・・・」の構文に置き換えることができま
 す。

 → It is difficult to use a Japanese dictionary.


 2.目的語の場合


 <例文>

 He learned to use the computer.
 彼は、コンピュータを使うことを学んだ。


 3.補語の場合


 <例文>


 To think is to know.
 考えることは、知ることである。

to不定詞2 名詞的用法

to不定詞は、「to + 動詞の原形」
 (否定形は「not to +動詞の原形」)のかたちを取ります。


 1.おもに主語、目的語、補語の役割を果たす。
   動名詞との使い分けが生します。

   To play (=Playing) baseball is fun.
   野球することは楽しい

   I want to be a scholar.
   私は学者になりたい

   My plan is to stay in New York.
   ニューヨークに滞在する予定だ


 2.形式主語、形式目的語のitを伴って後置される。

   It is important to discuss the problem.
   その問題を議論するのは重要だ

   I thought it fine to answer in a clear voice.
   明瞭な声で答えたのは素晴らしいと思った


 3.疑問詞+to不定詞で名詞句をつくる。

   I didn’t know what to say.
   何を言うべきか分からなかった

   Tell me where to go.
   どこへ行けばいいのか教えてくれ
 

to不定詞3 副詞的用法

to不定詞は、「to + 動詞の原形」
 (否定形は「not to +動詞の原形」)のかたちを取ります。


 おもに動詞、形容詞、副詞、文全体を修飾する。副詞節の代用の
 ような役割を果たします。

 I’m glad to play baseball.
 野球ができて、嬉しい(感情的な原因)

 To score high, you must study hard.
 高得点を取る為には、一生懸命勉強しなければならない(目的)

 He went to the war, never to return.
 彼は戦争に行き、帰ってこなかった。(結果)

 I worked hard, only to fail again.
 私は一生懸命働いたが、また失敗しただけだった。(結果)

 she must be clever to think of that.
 そんなことを考えるとは彼女は賢いに違いない。(根拠)

to不定詞4 独立不定詞

独立不定詞としての用法ですが、慣用句として用いられる場合が
 たくさんあります。


 to tell the truth「正直に言えば」

 to be sure「確かに」

 to be frank with you (=frankly speaking)「率直に言えば」

 to speak generally (=generally speaking)「一般的に言えば」

 not to mention~「~は言うまでもなく」
 (=it is needless to say that~,
 it goes without saying that~)

 needless to say「言うまでもないことだが」

 to make matters worse「さらに悪いことには」

to不定詞5 形容詞的用法

to不定詞は、「to + 動詞の原形」
 (否定形は「not to +動詞の原形」)のかたちを取ります。

形容詞的用法

 不定詞は、名詞または名詞相当語句の後について、「~するため
 の・・・」「~するような・・・」の意味で修飾語の働きもしま
 す。
 これが不定詞の形容詞的用法です。


 <例文>


 I have a lot of work to do.
 私は、する(べき)仕事がたくさんあります。

 Is there anything to eat?
 何か食べるものはありませんか?

 Do you have money to buy food?
 あなたは、食べ物を買うお金を持ってますか?


to不定詞6 原形不定詞

不定詞には、toを伴わない不定詞があります。

 一定の動詞のあとでは to を入れないで不定詞を使います。
 それを「原形不定詞」と言います。

 使役動詞 (make, have, let)、知覚動詞 (see, hear など) の目的格補語に用いられます。


 <例文>


 He made her drink.
 彼は、彼女に(むりやり)飲ませた。

 Have her write it for you.
 彼女にそれを書いてもらいなさい。

 He made his dog eat pet food.
 彼は、自分の飼い犬にペットフードを食べさせた。

 I saw him cross the road.
 私は、彼がその道路を横切っているのを見ました。

to不定詞7 原形不定詞

不定詞には、toを伴わない不定詞があります。

 一定の動詞のあとでは to を入れないで不定詞を使います。
 それを「原形不定詞」と言います。

 助動詞及び助動詞的な慣用句の後に用いられます。
 (助動詞が人称を表す。時制は原形不定詞を完了形にする。)

 He cannot (choose) but laugh. = He cannot help laugh.
 彼は、笑うしかなかった。


 仮定法現在で、願望、期待、要求、提案、命令、主張などを表す動詞に続く目的語の名詞節ないし、批評を表す形容詞の主語である名詞節の本文中に用いられる。
 (原形不定詞の前に助動詞 should が省略されていると考えられる。)

 I suggested that she bring him at once.
 彼女がすぐに彼を連れてくることを勧めた。

 It was necessary that he make some effort.
 彼にはなんらかの努力が必要だった。