【第20日目】意見を言う時に使うフレーズ

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本日のコラム

さて、今日のコラムは、「敬語」、についてです。

突然ですが、クイズです。

【問題】 英語には敬語はない。 Yes or No?

正解は、Noです。

「英語には敬語がない」は誤解です。

日本語のような、「尊敬語」「謙遜後」などのルールはないものの、実際には単語の組み合わせやクッション言葉などで調整し、丁寧で気遣いのある表現を使い分けています。

特にビジネスシーンでは状況に合った「英語の敬語」表現が大切です。

日常シーンなら別ですが、大切な取引先との商談や気難しいボスとの会話では、英語でも日本語でも“タメ口”はNGです。

英語の丁寧な表現として、まず思いつく単語は“please”でしょう。

確かに“please”を付けることで若干は丁寧になりますが、あくまで“please”は気軽なお願いレベルです。

しかるべき相手との会話の際には、もう少し丁寧な表現が望ましいといえます。

ちなみに、下記の順で丁寧度が上がっていきます。

↓ Please take a look at this. (これを見てください)
↓ Will/Can you take a look at this? (これを見ていただけますか?)
↓ Would/Could you take a look at this? (これをご覧いただけますでしょうか?)
↓ I was wondering if you could take a look at this. (できましたらこれをご覧いただければと思うのですが)

ちなみに、“Will you~?”は「従ってもらうことを前提とした依頼」のニュアンスがありますので、あまり知らない相手にはWouldやCouldを使用するほうが無難です。

その他、“Would you mind if~”という言い回しも、丁寧度はかなり高い表現です。

ほかにも、kindly のようななじみのある言葉を組み合わせる方法もあります。

この kindly が入ることで、お願いすることに対する申し訳ない気持ちが伝わり、相手への気遣いが感じられます。

また、おとなの会話では短縮形を避けるのが無難です。

wanna (want to) → would like to

gonna → going to

kinda → kind of

cuz → because

till → until

短縮形は基本的にくだけた表現で、インフォーマルな話し言葉なので、ビジネスの場などでは避けましょう。

なお、どのレベルの丁寧語を使うかは、時と場合により異なります。

カジュアルな会議では、ひどく丁寧な「お願いします」はおかしいと思われ、交渉や襟を正す必要がある厳しい会議では、「お願いします」だけでは横柄な態度と受け取られるかもしれません。

日本語ほどではないにしても、自分の立ち位置から、言い方を使い分ける判断が難しいのは、英語も同じでなのですね。

では、本日の学習内容、「意見を言う時に使うネイティブのフレーズ」を見ていきましょう。

 

意見を言う時に使うフレーズ
Phrases to use when giving an opinion

意見を言う時に使うフレーズ

導入自分の意見を言いたい時、反論したい時などに使えるフレーズです。

意見を言う

l  わからない、見当がつかない。 
I have no idea.

l  さっぱりわからない。 
I have no clue.

l  意味が分からない。 
I don’t get it.

l  何言ってるの? 
What are you talking about?

l  お任せします。 
It’s up to you.

l  その話、のった! I’m in!

l  (なるほど)意味がわかったよ。 
That makes sense.

l  (物事の状況など)場合によるな。 
It depends.

l  確かに。だろうね。 I bet.

l  考えておくよ。 
I’ll think about it.

l  もったいないなぁ。 
You are missing out.

l  ね、言ったでしょ? 
See? I told you.

l  全然違うよ。 You’re way off.

l  そうだといいな。 I hope so.

自分の状態について話す

自分の今の環境、体の状態、立場などを伝えるときに使えるフレーズです。

終日ひまだよ。 
I’m free all day.

私はあなたの味方だよ。 
I’m on your side.

困ってるんだ。 
I’m in trouble.

私のせいです。 
It’s my fault.

(私は)かまわないよ。 
I don’t care.

気分が良くない。 
I don’t feel well.

具合が悪い。 
I feel sick.

腹ペコ! 
I’m starving!
※hungry よりも空腹度合いが強い印象です。

降ります! 
I have to get off! 
※満員のバスや電車などで降りたい時に

今行くよ! I’m coming!

感動した。 I was moved.

ここにくるように言われたのですが。 
I was told to come here.

君がいなくなると寂しくなるよ。 
I’ll miss you.

来週引越しします。 
I’m moving next week.



命令文の形がふさわしいフレーズ

強く伝えたい時に使うフレーズです。

ここにいなさい。 Stay here.

許して。 Forgive me.  

私を信じて。 Trust me.

私のことは放っといて。 
Leave me alone.

落ち着いて。 Calm down.

私に任せて。 Leave it to me.

楽しんで。 Enjoy yourself.

こう考えてみたら? Look at it this way. 
※  意見を別の観点で言うきっかけの一言。

l  食べてみて。 Have a bite.

会話例

CASE 01

A.   Do you have any plans for next Sunday? 
(今度の日曜日、なにか予定ある?)

B.   No, I’m free all day. 
(いや、終日暇だよ。)

A.   Do you want to go shopping with me? 
(一緒に買物いかない?)

 

CASE 02

A.         Hey, why don’t you dance? 
(ねぇ、なんで踊らないの?)

B.          It’s okay. I’ll just watch. 
(いいの、みているだけで。)

A.   Oh, you’re missing out! 
(もったいないなぁ。)

 

CASE 03

A.    It’s very good, have a bite. 
(これ、とても美味しいよ、食べてみて。)

B.    Thanks…wow it’s really good! 
(ありがとうほんとにすごくおいしい!)

A.   Isn’t it? (でしょ?)